藤沢市在住でみその台に工房を構える彫刻家の親松英治氏が、島原・天草一揆で亡くなられた方々の慰霊を目的に、約40年間にわたり一人で製作を続けてこられた高さ約10メートルの木彫像が、いよいよ完成する。完成後、南島原市に寄贈されるのに先立ち、一般公開されたので拝見してきました。
(以下、南島原世界遺産市民の会ホームページより抜粋) 同氏は、1981年にローマ教皇 ヨハネ・パウロ2世がはじめて日本を訪問されたことを契機に、慰霊のためのマリア像制作を決意され、小さな試作品からスタートしたのち、クスノキの巨木を組み合わせたマリア像の制作に取りかかられました。間も無く完成を迎えようとしているこの像は、同氏により「原城の聖マリア観音」と名付けられ、慰霊はもちろんのこと、南島原市の未来のために活かして欲しいとの想いも込められています。
工房の前で、次々訪れる見学者に気楽に応じて一緒に写真に入っていらっしゃるので、建物をバックに写真を撮らせていただいたのですが、Webへの掲載許可をお願いすると、「恥ずかしいから出さないでください」とのお話だったので、建物だけのトリミングにしました。
入り口には、前述の「南島原世界遺産市民の会」より送られた花籠がお祝いをしていました。
工房の中には、所狭しと数々の作品が並べられていました。とても興味を引く作品があったのでお聞きすると、平成23年の第43回日展で最高賞となる内閣総理大臣賞に輝いた「春雷」に似たモチーフだそうです。受賞作は、高さ2メートル25センチ、幅1メートル20センチ、奥行き49センチの大作で、「聖園女学院の礼拝堂に置いてあります。文化祭の時だけ一般の方も入いることができると思うので、興味があれば来てみて下さい。」と言われました。